理念
「患者さまが自分の病いと上手く向き合い、その人の人生をその人らしく生きていけるように手助けする、そんな医療を行っていくことが目標です。診察する患者さま一人一人にとってのベストな医療を共に考え実践していきます。」
「自分の病いと上手く向き合う」
患者さまがご自身の病いと向き合う姿勢は一人一人違っており、こうするのがベスト、というような正しい答えはないと思っています。まず医療者側がそのことを意識しておかなければ、こちらの一方的な価値観を患者さまに押し付けてしまうことになります。
難病の患者さまや癌ターミナル(終末期)の患者さまなど、重い病いを抱える患者さまと数多くお話してきたことを通して、「病いがあること」自体が問題なのではなく、「病いにどう向き合っているか」が一番の問題であると感じています。
病いとはある意味、人生のカーブのようなものだと思います。カーブでは何かを手放さないとうまく曲がれないことがしばしばあります。この手放さなければならない「何か」とは、ある人にとっては仕事であったり趣味であったりするかもしれません。そして、しっかり握りしめているものほど手放しにくいものです。病いによって、一時的にでも手放さなければいけないものは人それぞれですが、人生のカーブをより良く乗り越え、さらに先へと進んでいけるようお手伝いするのが当院の目指す医療です。
目の前におられる患者さま一人一人にとっての病いの向き合い方を考え、患者さま自身が最も心地よく日々を過ごせる生き方を、共に探していければと思っています。
「その人らしい人生」
病いにより異常になった数値を正常に戻すことだけが、当院の目指す医療ではありません。
もちろん、異常値であることのリスクや数値を正常に戻す大切さについては、エビデンスに基づいて十分お伝えしていきます。
外来でタバコや飲酒、過食を控えるよう生活指導をしたり、お薬の数を増やすことは簡単です。ただ、当院ではその人にとってのタバコや飲酒、過食の意味を考えるようにしています。精一杯生活される中で、やむを得ずにそこに頼らざるを得なかったそれぞれの状況などもあります。そこをまず医療者側が理解し、その上でリスクをきちんと説明した上で、患者さまお一人お一人が、自分の状態を正しく理解し、納得して自分の人生を選んでいけるような医療を提供していければと思っています。
「一人一人にとってのベストな医療」
現在の医療では、病いが悪化して生活が困難になると、特に高齢者の患者さまでは介護保険を申請し、ご自宅にケアマネージャー、ヘルパー、リハビリ、訪問看護などさまざまな支援が加わります。当院では、このような地域のコメディカルとの連携を非常に重視しており、必要な患者さまには、速やかに社会的支援の導入を勧めるようにしています。
この際に、患者さまの持っておられる「病気」を中心に、投薬や訪問看護・リハビリなどを選択するのではなく、患者さまの「生きがい」を中心に置いて社会的支援を選択していくことを当院では重視しています。「生きがい」とは、ある方にとっては趣味であったり、家族であったり、仕事であったりします。ご本人が何を大切にして生きておられるのかを考えながら、一人一人にとってのベストな医療を共に探していくよう、努めていければと考えています。
院内・設備の紹介
- 受付・待合い
- 明るく清潔な受付・待合いスペースにてご来院をお待ちしております。
- 外来診察室
- メインの外来はこの診察室で行っています。
- 第2外来診察室
- 全身状態の悪い患者さまや、感染症疑いの患者さまをこの部屋で診察いたします。
- 廊下
- 順番待ちで廊下の待合椅子でお待ちいただくこともあります。
- 点滴室
- 外来で採血や点滴が必要な方は、この部屋で行います。
- レントゲン室
- 胸部や腹部、関節のレントゲン検査をこの部屋で行っています。また心電図や超音波検査もこの部屋で行います。
- 超音波装置
- 外来ではこの超音波装置で主に関節エコー、頚部エコー、腹部エコー、心臓エコー検査を行います。
- 心電図
- 院内で心電図を測定する際にこの機械を使用します。
- ポータブル心電図
- 往診や訪問診療で心電図が必要な場合にこの機械を持参して検査を行います。
- ポータブル超音波装置
- 往診や訪問診療でエコー検査が必要な場合にこの機械を持参して検査を行います。
- 生化学迅速採血装置
- 1ml以下の採血量で12分でAlb,T-Bil,AST,ALT,CK,
AMY,BUN,Cre,Na,K,Cl,Glu,CRPが迅速測定できます。
至急採血が必要な方に使用しています。