二条城のそばにある総合内科クリニック、京都市上京区主税町に開院。「永原医院」です。

免疫抑制剤

ブシラミン

当院外来での処方

当院では副作用出現に注意するため、1日1錠(100mg)朝食後で少量から内服を開始することが多いです。2-4週後に副作用の出現や効果の状態を診て、1日2錠(200mg)朝夕食後に増量していきます。

副作用

  • 皮疹・そう痒感(約10%)
  • 蛋白尿(約4%)
  • 口内炎・口内異常感(約2%)
  • 肝・腎機能異常(約1.0%)
  • 味覚障害
  • 黄色爪症候群
  • 無顆粒球症
  • 間質性肺炎

ブシラミンの副作用では、皮膚症状の出現に注意が必要です。また、蛋白尿が出現することがあるため、外来で「排尿後に尿の泡立ちは強くなっていませんか?」と伺うことがあります。また、口内炎や味覚異常をはじめとした口腔内の違和感を訴えられることもあります。長期間内服していると、爪が黄色くなることがあり、これを黄色爪症候群と呼びますが、特に病的な問題はないです。また、稀ですが特に注意すべき副作用として無顆粒球症、間質性肺炎があります。無顆粒球症とは、白血球(特に好中球)の数値が著しく低下することで、採血することでわかります。また、間質性肺炎とは、ブシラミンの内服に伴う薬剤性の肺炎のことで、急な息切れや呼吸苦が出現した場合には注意が必要です。

ブシラミン内服中の患者さまへ

  • 皮疹や痒みが出現した場合にはお知らせください。
  • 排尿後に尿の泡立ちが強く出る場合にはお知らせください(蛋白尿の出現)。
  • 口内炎や味覚障害など口腔内の異常が出た場合にはお知らせください。
  • 息切れや呼吸苦が出た場合にはお知らせください。
  • 内服中に爪が黄色になることがあります。
  • 尿中ケトン体反応が偽陽性になることがあります(ニトロプルシド反応)。

ブシラミン

サラゾスルファピリジン

当院外来での処方

当院では副作用出現に注意するため、1日1錠(500mg/日)朝食後で少量から内服を開始することが多いです。高齢の患者さまには1日1錠(250mg/日)朝食後で開始することもあります。2-4週後に副作用の出現や効果の状態を診て、1日2錠(1000mg/日)朝夕食後に増量していきます。

副作用

  • 皮疹(約8%)
  • 肝障害(約2%)
  • 悪心・嘔吐(約2%)
  • 下痢・腹痛・消化器症状(約2%)
  • 発熱(約2%)
  • 黄色爪症候群
  • 汎血球減少症
  • Steven-Johnson症候群
  • 間質性肺炎
  • 精子減少症

サラゾスルファピリジンの副作用では、皮疹や痒み等の皮膚症状の出現に注意が必要です。また、肝機能が悪化することがしばしばあり、定期採血を行っていきます。悪心・嘔吐、下痢、腹痛といった消化器症状が出現することもあります。長期間内服していると、爪が黄色くなることがあり、これを黄色爪症候群と呼びますが、特に病的な問題はありません。また、稀ですが、特に注意すべき副作用として汎血球減少症、Steven-Johnson症候群、間質性肺炎等があります。汎血球減少症とは、白血球や赤血球、血小板の数値が著しく低下することで、採血をすることでわかります。Steven-Johnson症候群は、突然口や眼、鼻などの粘膜がただれ、同時に全身の皮膚に水泡や皮疹が出現する重篤な病気です。また、間質性肺炎とは、サラゾスルファピリジンの内服に伴う薬剤性の肺炎のことで、急な息切れや呼吸苦が出現した場合には注意が必要です。男性の患者さまでは、稀に精子減少症を生じることがあります。

サラゾスルファピリジン内服中の患者さまへ

  • 皮疹や痒み、発熱が出現した場合にはお知らせください。
  • むかつきや嘔吐が出現した場合にはお知らせください。
  • 息切れや呼吸苦が出た場合にはお知らせください。
  • 内服中に爪が黄色になることがあります。

サラゾスルファピリジン

イグラチモド

当院外来での処方

当院では1日1錠(25mg/日)朝食後で少量から内服を開始することが多いです。4週間後に副作用の出現や効果の状態を診て、1日2錠(50mg/日)朝夕食後に増量していきます。

副作用

  • 皮疹
  • 腹痛
  • 肝機能障害
  • 血球減少
  • 消化性潰瘍
  • 間質性肺炎

イグラチモドの副作用では、皮疹や腹痛を生じることがあります。また、肝機能障害や血球減少をきたすことがあり、定期採血を行っていきます。また、消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)を起こすこともあり、特に鎮痛剤(NSAIDs)を普段から内服されている患者さまでは特に注意が必要です。また、薬剤性の肺炎(間質性肺炎)をきたすことが稀にあり、急な息切れや呼吸苦が出現した場合には注意が必要になります。

イグラチモド内服中の患者さまへ

  • 皮疹や痒みが出現した場合にはお知らせください。
  • 腹痛や下血、吐血などが出現した場合にはお知らせください。
  • 肝機能障害や血球減少が生じることがあります。
  • 鎮痛剤(NSAIDs)との併用にはご注意ください。

イグラチモド

ミゾリビン

当院外来での処方

当院では副作用出現に注意するため、特に高齢の患者さまでは1日2錠(100mg/日)で開始することが多いです。2-4週後に副作用の出現や効果の状態を診て、1日3錠(150mg/日)に増量していきます。

副作用

  • 消化器症状(腹痛・食欲不振)
  • 皮疹
  • めまい
  • 白血球減少
  • 高尿酸血症

ミゾリビンは比較的副作用の少ないお薬ですが、その中でも副作用で起こりやすいものとしては、腹痛や食欲不振といった消化器症状、皮疹、めまい等があります。また、採血上で白血球減少や高尿酸血症を呈することがあります。その他、ミゾリビン内服中に薬剤による間質性肺炎を生じることや、肝機能障害、腎機能障害を起こすことも稀にあります。すべての免疫抑制剤に共通ですが、免疫抑制に伴う感染症には注意が必要です。ミゾリビン内服中に感染症状(発熱、咳、痰、頻尿など)が現れた場合には速やかにお知らせください。

ミゾリビン内服中の患者さまへ

  • 腹痛、食欲不振といった消化器症状が出現した場合にはお知らせください。
  • 皮疹やめまいなどの症状が出現した場合にはお知らせください。
  • 息切れや呼吸苦が出た場合にはお知らせください。
  • 感染症状(発熱、咳、痰、頻尿など)の出現にご注意ください。

ミゾリビン

アザチオプチン

当院外来での処方

1日1錠(50mg/日)朝食後で内服を開始します。高齢の患者さまには1日0.5錠(25mg/日)で開始することもあります。2週後に副作用の出現や効果の状態を診て、1日2錠(100mg/日)に増量することもあります。

副作用

  • 発熱
  • 皮疹
  • 口内炎
  • 下痢・むかつき
  • 血球減少
  • 肝機能障害

アザチオプリンの副作用では、発熱や皮疹、消化器症状、口内炎等の出現に注意が必要です。また、採血では血球減少(特に白血球)を呈することがあります。また、注意すべき副作用としては、肝機能障害を起こすことがあり、定期的な採血検査が必要になります。すべての免疫抑制剤に共通ですが、免疫抑制に伴う感染症には注意が必要です。アザチオプリン内服中に感染症状(発熱、咳、痰、頻尿など)が現れた場合には速やかにお知らせください。

アザチオプチン内服中の患者さまへ

  • 皮疹や痒み、発熱が出現した場合にはお知らせください。
  • 消化器症状(下痢、むかつきや嘔吐など)が出現した場合にはお知らせください。
  • 血球減少や肝機能障害を生じることがあります。
  • 感染症状(発熱、咳、痰、頻尿など)の出現にご注意ください。
  • 薬物相互作用が多いため、他院での内服薬もすべて主治医にお知らせください。

アザチオプリン

メトトレキサート

当院外来での処方

当院では成人に対しては3錠(6mg)/週で開始しています。高齢者やリスクのある患者さまには2錠(4mg)/週で開始することもあります。2週後に副作用の出現や効果の状態を診て、1錠(2mg)ずつ増量していきます。また、副作用予防のために葉酸製剤を併用します。

副作用

  • 咽頭症状(喉の違和感、口内炎など)
  • 皮疹
  • 消化器症状(下痢、むかつき)
  • 肝機能障害
  • 血球減少
  • 間質性肺炎
  • リンパ増殖性疾患
  • 精子減少症

メトトレキサート内服中、口内炎や皮疹、消化器症状を生じることがしばしばあります。また、採血上で肝機能障害や血球減少をきたすこともあります。これらの副作用は葉酸製剤を併用・増量することにより改善することがあります。また、薬剤性の肺炎(間質性肺炎)を生じることがあり、息切れや空咳が出現した場合にはお知らせください。また、リンパ腫を起こすことも稀にあり、微熱やしこりの出現などには注意が必要です。すべての免疫抑制剤に共通ですが、免疫抑制に伴う感染症には注意が必要です。メトトレキサート内服中に感染症状(発熱、咳、痰、頻尿など)が現れた場合には速やかにお知らせください。また、男性の患者さまでは、稀に精子減少症を生じることもあります。

メトトレキサートの副作用発現の危険因子

  • 高齢者
  • 男性
  • 腎機能低下
  • 胸膜・肺疾患の既往歴
  • 喫煙者
  • 低アルブミン血症
  • 糖尿病
  • アルコール多飲

メトトレキサートの副作用が起こりやすい因子として、上記が挙げられます。当院でも高齢者(特に75歳以上)の患者さまにはメトトレキサートの使用は控えることもあります。また、腎機能障害の重症度に応じて、メトトレキサートの内服量の調整が必要になるケースもあります。喫煙者や飲酒家の患者さまは副作用が生じやすいため、外来ではメトトレキサート内服中には特に禁煙、節酒を勧めています。

メトトレキサート内服中の患者さまへ

  • 口内炎など口腔内の違和感が出現した場合にはお知らせください。
  • 皮疹や痒みが出現した場合にはお知らせください。
  • 下痢、むかつきや嘔吐など消化器症状が出現した場合にはお知らせください。
  • 息切れや呼吸苦が出た場合にはお知らせください。
  • 飲酒量の多い方は肝機能が悪化しやすいため、主治医とご相談ください。
  • 喫煙者は禁煙をお願いいたします。
  • 男性の方で妊娠を考えておられる場合には、主治医にご相談ください。
  • 感染症状(発熱、咳、痰、頻尿など)の出現にご注意ください。

メトトレキサート

タクロリムス

当院外来での処方

当院では成人に対しては0.5~1mg/日で開始し、2-4週後に副作用の出現や効果の状態をみながら適宜増減していきます。

副作用

  • 皮疹
  • 消化器症状(下痢、腹痛)
  • 頭痛、血圧上昇
  • 手の震え
  • 腎機能悪化
  • HbA1c上昇
  • 高K血症
  • 血球減少
  • 心不全、狭心症
  • 間質性肺炎

タクロリムス内服中、皮疹、消化器症状(特に下痢や腹痛)を生じることがしばしばあります。また、頭痛や血圧上昇をきたすこともあります。また、タクロリムスの内服量が増え、血中濃度が高くなると、手の震えが出現することがあります。採血上では、高頻度に腎機能が悪化(BUN、Cre値の上昇)をきたすことがあります。また、糖尿病の値(HbA1c)の上昇や、高K血症、血球減少を生じることもしばしばあります。注意すべき副作用として、心不全や狭心症などの心血管障害を起こすことがあります。また、稀ですが薬剤性の肺炎(間質性肺炎)を生じることがあり、息切れや空咳が出現した場合には注意が必要です。すべての免疫抑制剤に共通ですが、免疫抑制に伴う感染症には注意が必要です。タクロリムス内服中に感染症状(発熱、咳、痰、頻尿など)が現れた場合には速やかにお知らせください。

タクロリムス内服中の患者さまへ

  • 皮疹や消化器症状(下痢、腹痛など)が生じることがあります。
  • 頭痛や血圧上昇を生じることがあります。
  • 腎機能の悪化を起こすことがあります。
  • 糖尿病の数値(HbA1c)の悪化を起こすことがあります。
  • 手の震えを生じることがあります。
  • 感染症状(発熱、咳、痰、頻尿など)の出現にご注意ください。
  • 薬物相互作用が多いため、他院での内服薬もすべて主治医にお知らせください。

タクロリムス

シクロスポリン

当院外来での処方

成人に対しては50mg/日で開始し、2-4週後に副作用の出現や効果の状態をみながら適宜増減していきます。

副作用

  • 血圧上昇
  • 多毛
  • 腎機能障害
  • 肝機能障害
  • 中枢神経障害

シクロスポリン内服中、血圧上昇を生じることがしばしばあるため、特に高血圧患者さまは注意が必要です。また、全身の多毛をきたすことがあり、驚かれることもあるため事前にお伝えしています。採血では、腎機能や肝機能障害を生じることがあり、定期的な採血を要します。また、特に注意すべき副作用として、稀ですが中枢神経障害(シクロスポリンにより脳に異常をきたして意識状態が低下するなどの症状がでる病態)をきたすことがあります。

すべての免疫抑制剤に共通ですが、免疫抑制に伴う感染症には注意が必要です。シクロスポリン内服中に感染症状(発熱、咳、痰、頻尿など)が現れた場合には速やかにお知らせください。

シクロスポリン内服中の患者さまへ

  • 血圧が高くなることがあります。
  • 全身の毛が濃くなることがあります。
  • 腎機能、肝機能の悪化を起こすことがあります。
  • 感染症状(発熱、咳、痰、頻尿など)の出現にご注意ください。
  • 薬物相互作用が多いため、他院での内服薬もすべて主治医にお知らせください。

シクロスポリン

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